医療経営士3級に合格しました。

 3月3日に医療経営士3級資格認定試験を受験し,本日の合否発表にて合格が確認できました(受験番号を間違えていなければ…)。

 医療経営士とは何ぞや,と思われる方も多いかもしれませんが,資格認定機関である一般社団法人日本医療経営実践協会(以下「協会」といいます。)によれば,医療機関をマネジメントする上で必要な医療および経営に関する知識と,経営課題を解決する能力を有し,実践的な経営能力を備えた人材です。長らく“経営不在”と指摘されてきた医療界において,「医療経営士」は,これからの医療現場を担う重要な人材と位置づけられます。

http://www.jmmpa.jp/about/

とされています。

 医療経営士3級の試験内容は,「医療および医療経営に関する基礎知識、倫理/モラルにつき、「医療経営士 3級」像に鑑み,その習得・到達度を測ることを目的とする。」とされているように,医療の歴史,医療関連法制の制定・改廃の歴史,医療倫理,医療サービス,医療関連サービスについて概観するレベルのものですので,この資格を有しているからといって直ちに病院経営やそのコンサルティングができるというものではないと思われます。

 もっとも,私は,医療機関の顧問も務めていますので,医療機関の経営や,医療法制の流れについても理解を深めたいと思い,受験した次第でした。

 医療経営士2級資格認定試験の受験のためには,医療経営士3級として協会の会員となる必要があるようですので,入会の上,2級取得も目指したいと思っています(1級はかなり狭き門のようなので,追々…)。

医療経営士3級資格認定試験の難易度はどうだった?

・教会推薦の対策テキストだけだと不安が残る

 医療経営士3級資格認定試験は,全問マークシート式の試験で50問出題されました。

 問題用紙は回収されてしまうため,うろ覚えではありますが,出題内容の多くは,協会推薦の試験対策テキスト(3級は全8巻,各2700円)に記載されている内容からの出題でした。そのほか,対策テキストには記載のない医療関連統計の数字に関する問題や,地域包括ケア病棟の入院料基準を選ばせる問題等,かなり細かい数字に関する問題が複数あったと記憶しています。

 そのため,対策テキストを完璧に読み込むことができれば,おそらく合格基準である「総得点の6割程度」(30問正答)を達成することはできると思いますが,ギリギリではない合格を目指すのであれば,テキストだけだと少し不安が残る気がします(私は不安が残ったタイプです。)。

 対策テキスト以外から試験に出題されそうな情報を取捨選択しながら取得することは医療機関の関係者でないと難しい面もあると思われるため,その点で試験難易度としては少し高めかなと思います。

・対策テキストが高い…対策テキスト以外の教材が少ない…

 また,上記のとおり,そもそも対策テキストが高い(計2万1600円)ため,そもそも資格取得のための勉強に入るハードルが高いと感じました(なお,2級取得のためには,入会金,年会費,テキスト代で8万円近くかかります…。)。

 教会推薦の対策テキストでない医療経営関連テキストも若干ありますが,体系づけて学べるタイプのものではなく,医療機関の事務職員等,既に一定の知識がある方でないと上手く利用することは難しいのではないかなと感じました。

・問題集・過去問集がない!

 さらに,一番の問題は,対策テキストを読み込んでも,そこで得た知識を確認するための問題集が書籍として出版されていないことです。電子書籍で出版されているものやウェブサービスで問題を提供しているものもありますが,情報のアップデートが遅かったり,テキストの著者のような専門家のチェックが入っていないために不正確であったりするため,知識の確認に利用するには不安が残ります。

 だからといって,対策講座を受講するとそれに1万5000円かかってしまうため,勉強のハードルはさらに上がってしまいます。

・医療機関の事務等に携わっていないと勉強しにくい

 以上のとおり,対策テキスト以外の情報を求めようとすると途端にハードルが上がるため,医療機関の事務等に携わっていて自然と医療情報・医療関連法規の改正情報が入ってくる方でないと,気軽には取り組みにくい資格試験だと感じました。